【銀行・信金・信組に入った君へ】未来が見えない? ちょっと待って、30年選手の話を聞いてみないか?
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皆さん、こんにちは。 つい最近まで就職活動に励み、大きな期待と少しの不安を胸に銀行の門を叩いた皆さん。あるいは、入行して数年が経ち、日々の業務に追われる中で「このままでいいのだろうか?」と立ち止まっている皆さん。
私自身、銀行に勤めてかれこれ30年以上になります。バブル経済とその崩壊、金融ビッグバン、リーマンショック、そして近年のフィンテックの台頭… まさに激動の時代を銀行員として駆け抜けてきました。
今日は、そんな私が少しだけ先輩風を吹かせて、皆さんのモヤモヤした気持ちに寄り添えたらと思い、筆を執りました。
「希望を持って入ったけれど、想像していた仕事と違った」 「ノルマや目標達成のプレッシャーが想像以上にキツい」 「毎日同じことの繰り返しで、自分が成長している実感がない」 「銀行の将来性って、本当にあるのだろうか?」 「もっと他に、自分に合う仕事があるんじゃないか?」
…こんな風に感じてしまうことは、決して特別なことではありません。私も若い頃、いや、今でも時々、似たような気持ちになることがあります。特に、皆さんのように社会人としてのキャリアをスタートさせたばかりの頃は、理想と現実のギャップに戸惑うことも多いでしょう。
ベテランからの視点:金融機関で働くということ
確かに、私が入行した頃と今とでは、銀行を取り巻く環境は劇的に変化しました。求められるスキルも、仕事の進め方も大きく変わっています。AIやデジタル化の波は、これからも銀行業務を変革していくでしょう。
しかし、変わらないものもあります。それは、「お金」という、人々の生活や企業の活動に不可欠なものを通じて、社会や経済に貢献するという銀行の基本的な役割です。そして、その根幹にあるのは、お客様との**「信頼」**です。
長い銀行員生活の中で、私は数えきれないほどのお客様と出会い、様々な人生の節目や企業の成長に関わらせていただきました。住宅ローンの相談に乗ってマイホームの夢を応援したり、運転資金の融資を通じて企業のピンチを救ったり、相続の相談を受けて円満な資産承継をお手伝いしたり…
一つ一つの仕事は地味に見えるかもしれません。時には厳しい交渉や、泥臭い努力も必要です。しかし、お客様から「ありがとう」「助かったよ」と言われた時の喜び、そして自分の仕事が誰かの役に立っているという実感は、何物にも代えがたいものです。
続けようか迷っているあなたへ
もしあなたが今、「銀行を辞めようか」と考えているなら、少しだけ立ち止まって考えてみてください。
- 何が一番「つらい」と感じていますか? (業務内容? 人間関係? 将来への不安?)
- 銀行に入って「良かった」と思えた瞬間は、少しでもありましたか?
- 今の部署や業務が合わないだけで、他の分野なら興味を持てる可能性はありませんか? (銀行には融資、預金、為替、証券、信託、企画、人事、システムなど、多様な仕事があります)
- この仕事を通じて、どんなスキルが身についていると思いますか? (金融知識、コミュニケーション能力、交渉力、事務処理能力など、実はポータブルなスキルも多いはずです)
すぐに答えが出なくても構いません。
相談に乗ります
もし、一人で考えても堂々巡りになってしまうなら、この道で30年以上飯を食ってきた私に、あなたの話を聞かせてもらえませんか?
もちろん、私のアドバイスが全てではありませんし、「絶対に続けるべきだ」と押し付けるつもりもありません。ただ、長年この業界を見てきた経験から、何かヒントになること、あるいは違う視点を提供できるかもしれません。
- 「こんなことで悩んでいるなんて、甘いのかな…」 なんて思わないでください。誰しもが通る道です。
- 「具体的な業務の進め方が分からない」 という悩みでも構いません。
- 「将来のキャリアパスが描けない」 という漠然とした不安でも大丈夫です。
このブログのコメント欄でも結構ですし、もし可能であれば(ブログの運営方法によりますが)、個別にメッセージをいただく形でも構いません。(※ブログ運営者は、コメント欄を開放するか、別途連絡手段を設けるか検討してください)
最後に
金融マンという仕事は、決して楽なことばかりではありません。しかし、社会的な意義も、自己成長の機会も、そして困難を乗り越えた時の達成感も確かにあります。
あなたの銀行員としてのキャリアが、少しでも納得のいく、実りあるものになるように、ささやかながら応援できればと思っています。
一人で抱え込まず、気軽に声をかけてください。





